今回は唐木元氏の『新しい文章力の教室』についてのレビュー記事です
ブログ更新頻度を挙げたいけれど思うように文章が書けません
自分が伝えようとしていることがうまく言葉にできません
文章を書くことに悩みがある方は【新しい文章力の教室】をおすすめします
文章に書き方についてまとめられている本をいままでたくさん読んできました
そのなかでも「新しい文章力の教室」はブロガーが文章について学ぶのであればぜひ読んでおきたい1冊です
なぜブロガーにおすすめなのですか?
本書「新しい文章力の教室」が目指す文章はずばり完読される文章だからです
ブロガーの皆さんはいつもどんなことを思って記事をかいていますか?
私は読者の方に有益な記事になることを心がけています
読者の方にとって有益な記事は必ず完読されます
実際に役立つ情報がまとめられている有名ブロガーさんの記事ってついつい最後まで読んでしまいますよね
つまりブロガーにとって必要な文章力とは読者が完読する文章が書けることだと私は考えます
私は完読される記事がスラスラか書けるようになればいいのになといつも思っていました
でも思っているだけでは完読される文章は書けませんでした
完読される文章を書けるようになりたいともがいているときに出会ったのが「新しい文章力の教室」でした
「新しい文章力の教室」では、
完読される文章の書き方、磨き方がチャプターごとにまとめられています
読書に苦手意識がある人でも読みやすい1冊となっています
- 文章の書き方がわからない方
- SNSで情報発信をしたい方または、すでに発信している方
- 自分が言いたいこと、伝えたいことを文章にできない方
- そもそも文章をどう書きだしたらよいのかわからない方
【新しい文章力の教室】
本書は
- 第1章 書く前に準備する
- 第2章 読み返して直す
- 第3章 もっと明快に
- 第4章 もっとスムーズに
- 第5章 読んでもらう工夫
の全5章で構成されております
本書の構造を図にすると以下のようなイメージです
第1章の【書く前に準備する】ことは本誌の核である大切なことがまとめられている感じました
文章を思うように書けない人は第1章の書く前の準備をきちんとしていないの原因だと思います
第2章以降は特にブログ記事をリライトする際に生きてくる内容です
リライトの仕方に悩んでいる方には特に参考になります
以下は章ごとについてまとめました
第1章【書く前に準備すること】文章は書く前の準備で決まる
本書をの帯に「文章を書きながら考えていませんか?」という書かれてあったのですが
本書を読む前は何をいっているんだ?文章を書くとき考えるのは当たり前なのではないの?
と思っていました
読み進めるとこの疑問が解けました
どういうことかという
【完読される文章】を書くためには文書を書き始める前ににきちんと考えて文章を構成するよう要素となるパーツを準備する必要があるということです
そのため、文章を書きながら考えてはいけないのです
ブログならいきなりエディターに書きだすのではなく自分が使いやすいアプリなどで下書きを書くようにする習慣をつけることをおすすめします
下書きなんてめんどくさいと思う方もいるかもですが本書の手順に従って構造シートを作った上で記事を書いたほうが実は楽なんですよね
手順を要約すれば以下の流れ
- 書きたいテーマについて調べる
- 書きたいテーマの関連事項を箇条書きしていく
- 箇条書きした内容が「いつ、どこで、なにが、なぜ、どうなった」沿って事実に基づいているか確認していく
- 箇条書きした内容から情報の優先度、重要度をを決める
- 不要な内容は削る
- 結論、要約から書き始め問題提起、状況説明、付帯情報を加えて文章に説得力を持たせる
文章を書く上での基本でもある【大事なことは最初に書く】ことに基づいてまとめられていると感じました
第2章 読み返して直す
文章の推敲の方法つまり文章の練り直しの方法についてまとめられています
第3章 もっと明快に
第3章は【文章の削り方】に中心にまとめられています
(例)暑いので、待っているのも辛かったので、いったん家に戻ったので、到着が遅くなってしまった
新しい文章力の教室 99ページより
このような接続詞で続けられた間延びした文章は読みにくいと思いませんか?
読みにくい文章はダラダラしていてまとまりがありません
完読される文章というのは余計な単語が削られていてスマートです
- 接続詞
- 重複
- 「という」
- 代名詞
- 修飾語
は余計な単語になりやすい為、見かけたら削れないか疑う癖をつけるとよいです
端的に不要な言葉はバッサリ切ることが完読への近道です
他にも【読者が負担を感じない伝わりやすい文章】にする方法として
- 情報を列挙するときには語句のレベルを合わせる
- 時間にまつわる言葉の【点】か【線】かを意識する
などとても参考になりました
第4章 もっとスムーズに
この章では【読者に伝わる丁寧な文章にする方法】についてまとめられています
丁寧な文書について考えるとき最初意識したのは適切なスピード感のある文章にする必要があると述べられています
ここでいうスピード感とは【文字数あたりの情報量】のことです
つまり、情報量が多すぎても少なすぎても読者にとっては読みにくいってことです
これ、なに、あれなどの「こそあど言葉」はなるべく使わず具体的な言葉で文章を構成した方が読者にとっては親切な文章になります
また指示語ではないけれど
- 企画
- 作品
- 楽曲
- 番組
- 物語
- 話題
- コンテンツ
- ストーリー
- ステージ
- プロジェクト
という抽象度が高い言葉もそのまま文章に使いがちですが多用すればするほど文章の輪郭がぼやける原因になります
抽象度の高い言葉も指示語同様に、可能な限り具体的な言葉に置き換える方がわかりやすいくなるんですね
書き手は知っている情報であっても読み手は知らない可能性もあります。なので具体的に書くのことは結構重要です
具体的に文章を書く例として
(×)去年話題になった【鬼滅の刃】は吾峠呼世晴氏による作品
ではなく
(◎)2020年に映画化され映画興行収益日本1位になった【鬼滅の刃】は吾峠呼世晴氏による大正時代を舞台にしたダークファンタジー
の方が読者にとっては分かりやすい
第5章 読んでもらうための工夫
【文章ごとのアプローチの仕方】についてまとめています
文章を注目させる配置についてのテクニック的内容
「感想文やレビューを書くには」
「長い文章を書くには」
というように具体的に文章化する際の構成についてふれられています
「新しい文章力の教室」の著者 唐木元(からきげん)さんについて
以下
1947年東京生まれ、株式会社ナターシャ取締役、大学在学中よりライターとして働き始める。
卒業後は事務所「テキストとアイデア」を開設、雑誌を中心に執筆・編集の現場に従事した。2004年より編集者として、ライブドア・パブリッシング、幻冬舎、KI&Company(ジーノ編集部)と3つの出版社に勤務。
2008年、株式会社ナターシャに参加し、編集長として「コミックナタリー」「おやつナタリー(終了)」「ナタリーストア」を立ち上げた
「新しい文章力の教室」より
【新しい文章力の教室】を読み終わってのまとめ
本書の内容をブログ記事内に取り入れていけば、相当読みやすい文章になると思います
とはいえ1度に全ての内容取り入れることは無理なので、わたしは、記事のリライトをするときに本書の内容を参照しながら自分の文章を修正しています
本書を手にとってみたものの、読書が苦手で全部読むなんて無理と感じた方はとりあえず第1章の【書く前に準備する】を読み
第1章読み終わった後は目次を開いて気になった項目をチャックして読みすすめるのがおすすめです
文章を書く上で大切なことを学べる「新しい文章力の教室」はブログ運営において非常に良い本です
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