今回はこの【音声ビットレート】を構成している「サンプリンググレード」と「ビット深度」について確認していきます
なお、ビットレートについてはこちらでもまとめているのでぜひご確認ください
- 音声ビットレートとは?
- サンプリンググレードとは?
- ビット深度とは?
- 音声ビットレートの関係性
それではさっそく内容に入ります
音声ビットレートとは?
【音声ビットレート】は「サンプリンググレード」と「ビット深度」の乗算で構成されています
「音声ビットレート」=「サンプリンググレード」×「ビット深度」
- 音声ビットレートはbps
- サンプリンググレードは㎐
- ビット深度はbit
と表記されることもあります
bps = ㎐ × bit
「サンプリンググレード」とは
1つの音を録音するときに音声は1秒間ごとに何万分割もされて録音されています
この1秒間を何万分割するかを決定するのが「サンプリンググレード」と一般的によんでいます
ちなみに「サンプリンググレード」は「サンプリング周波」と呼ばれることがあります
「サンプリンググレード」の単位はHzで表記されるのですが
例えば44100Hzの場合は1秒間に44100回分割されているということになります
「サンプリンググレード」の数値が高いほど分割数が多いということになります
そして、分割数が多いほどに「滑らかな音」になるため音質がよくなります
「ビット深度」とは
先ほど「サンプリンググレード」は1秒間に音を何万分割するかを決めるものであると説明しましたがそれに対して「ビット深度」は分割した1つ1つのデータにどれくらいの情報量を与えるかを決定するものです
ちなみに分割したひとつのデータのことをサンプリングとよんだりします
例えば
「ビット深度」を「16 bit」とした場合にはサンプリングひとつに対して2の16乗(65536)の情報量になります
音の情報量というのは音の強弱などの情報のことです
「ビット深度」の数値が大きいほどにひとつひとつの情報量が多いわけですから結果的に「音質が良くなる」ということです
一般的な音源は「ビット深度」が「16bit」になっています
そのため、CDから音楽をインポートする際などは16bitあれば十分ということになります
それならば自分で作成した音源を出力する場合も「16bit」で足りるということですか?
最終的な出力の際は16bitでよいのですが、音声編集ソフトなどで音声を加工するこ際などは「ビット深度」を余分に割り当てられることで音の劣化を防ぐことができます
そんため自分でDAWで録音したものを一時的にwav出力する場合には「32bit」でのエンコードをおすすめします
なお、ここで紹介している「ビット深度」はあくまで音声においての「ビット深度」です
「ビット深度」は映像においては「色深度」つまり1ピクセル当たりの情報量として解釈されます
映像においてのビット深度について知りたい方はこちらの内容を確認してみください
音声ビットレートとの関係性
冒頭でも紹介した通り音声ビットレートと「サンプリンググレード」、「ビット深度」の関係性は以下のように表せます
「音声ビットレート」=「サンプリンググレード」×「ビット深度」
例えば
サンプリンググレード44100Hz
ビット深度 32bit
であるならば
1秒間に44100回音を分割して録音を行い
44100回分解された1つごとに32bitの音の情報があるということになります
ビットレートを上げるという言葉を聞くことがあると思いますが
これはつまり「サンプリンググレード」または「ビット深度」の数値を上げるということになります
一般的に音声ビットレートの数値が高いほど音質が良くなります
つまり音質を良くしたいときには
「サンプリンググレード」または「ビット深度」の数値を上げる必要があるというころです
なお
サンプリンググレード数値を上げると音を滑らかになる
ビット深度の数値を上げると音の強弱などの表現が豊かになると言われています
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