作曲をしていると、
「いつものコード進行だと少し物足りない」
「もっと印象的な響きにしたい」
と感じることがあります。
そんなときに出てくるのが ノンダイアトニックコード という考え方です。
最初は難しく見えますが、意味はそこまで複雑ではありません。
この記事では、ノンダイアトニックコードとは何か、どんなときに使うのか を初心者向けにわかりやすく解説します。
ノンダイアトニックコードとは?
ノンダイアトニックコードとは、そのキーのダイアトニックコードに含まれていないコード のことです。
たとえば、Cメジャーのダイアトニックコードは次の7つです。
C
Dm
Em
F
G
Am
Bdim
この中に入っていないコード、たとえば
E
A
Bb
Fm
Ab
などは、Cメジャーから見ると ノンダイアトニックコード です。
まずダイアトニックコードをおさらい
ダイアトニックコードとは、そのキーの音だけで作られた基本のコード です。
Cメジャーなら、使う音は
C D E F G A B
この音だけで積み重ねて作ったコードが、Cメジャーのダイアトニックコードになります。
つまり、ノンダイアトニックコードは
そのルールから少し外れたコード ということです。
ノンダイアトニックコードを使うとどうなる?
ノンダイアトニックコードを入れると、曲に変化が生まれます。
主な効果は次のようなものです。
・コード進行が印象的になる
・意外性が出る
・おしゃれに聞こえる
・切なさや緊張感を作れる
・次のコードへ進む力が強くなる
ダイアトニックコードだけでも曲は作れますが、
ノンダイアトニックコードを使えるようになると、表現の幅がかなり広がります。
ノンダイアトニックコードのよくある例
ノンダイアトニックコードにはいろいろありますが、初心者がよく出会うのは次のようなものです。
借用和音
別の調から一時的に借りてくるコードです。
たとえばCメジャーの中で
Fm
Bb
Ab
などを使うと、少し切ない響きや深みが出ます。
セカンダリードミナント
次のコードへ強く進ませるために、一時的にドミナントを作る方法です。
たとえば
E → Am
A → Dm
B → Em
のような形です。
これらの E、A、B は、Cメジャーではノンダイアトニックコードです。
直接入れるコード
理論を細かく考えずに、響きの変化として入れる場合もあります。
たとえば
C → Bb → F
のような進行は、ポップスでもよく見られます。
ノンダイアトニックコードはなぜ不自然に聞こえないの?
キーの外のコードを使うと聞くと、不自然になりそうに思うかもしれません。
でも実際は、前後の流れがうまくできていれば、かなり自然に聞こえます。
音楽では
・共通する音がある
・半音でなめらかにつながる
・次のコードに進みたくなる力がある
などの理由で、キーの外のコードでもきれいにまとまることが多いです。
初心者におすすめの使い方
最初から難しく考えすぎなくて大丈夫です。
まずは次のような定番から試すのがおすすめです。
FをFmに変える
Cメジャーなら
C → F → G → C
を
C → Fm → G → C
のように変えると、少し切ない雰囲気が出ます。
Amの前にEを入れる
C → Am
を
C → E → Am
にすると、Amへ進む感じが強くなります。
Bbを入れて雰囲気を変える
C → Bb → F
のような進行は、王道とは少し違う味が出ます。
ダイアトニックコードとの違い
違いをシンプルにまとめるとこうなります。
ダイアトニックコード
→ そのキーの中の基本コード
ノンダイアトニックコード
→ そのキーの外から入ってくるコード
ダイアトニックコードは安定感があり、
ノンダイアトニックコードは変化や彩りを加える役割があります。
まとめ
ノンダイアトニックコードとは、そのキーのダイアトニックコードに含まれないコード のことです。
使うことで
・おしゃれさ
・切なさ
・意外性
・強い進行感
を加えられます。
最初は難しく見えますが、実際には
「基本の外にあるコードで曲に変化をつけるもの」
と考えるとわかりやすいです。
作曲に慣れてきたら、ダイアトニックコードだけでなく、ノンダイアトニックコードも少しずつ取り入れてみましょう。



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