高校物理の電磁気分野では、
「電気の力を求めなさい」
という問題が頻繁に出題されます。
しかし、
- どの式を使えばよいのか
- 単位はどう扱うのか
- 距離が変化するとどうなるのか
- 計算問題をどのように解けばよいのか
と悩む人も多いでしょう。
この記事では、高校物理で学ぶ電気の力の計算方法について、基本からわかりやすく解説します。
電気の力とは?
電気の力とは、
電荷同士の間に働く力
のことです。
別名で
クーロン力
とも呼ばれます。
電気の力を求める公式
電気の力はクーロンの法則を使います。F=kr2q1q2
記号の意味
| 記号 | 意味 |
|---|---|
| F | 電気の力(N) |
| q₁ | 電荷①(C) |
| q₂ | 電荷②(C) |
| r | 電荷間の距離(m) |
| k | クーロン定数 |
クーロン定数とは?
真空中ではk=9.0×109
を用います。
高校物理では基本的に
9.0×10⁹
を覚えておけば大丈夫です。
計算の手順
電気の力の問題は次の流れで解きます。
手順①
電荷を確認する
手順②
距離を確認する
手順③
クーロンの法則に代入する
手順④
指数計算を整理する
手順⑤
単位を確認する
基本例題
問題
2つの電荷
- q₁=2.0×10⁻⁶ C
- q₂=3.0×10⁻⁶ C
が
0.10 m
離れている。
働く電気の力を求めよ。
解答
公式F=kr2q1q2
に代入します。F=9.0×109×(0.10)2(2.0×10−6)(3.0×10−6)
分子を計算
2.0×3.0=6.010−6×10−6=10−12
よって6.0×10−12
分母を計算
(0.10)2=0.01
全体を計算
F=9.0×109×0.016.0×10−12=5.4
答え
F=5.4N
距離が2倍になった場合
入試で非常によく出る問題です。
元の距離
r
新しい距離
2r
公式よりF′=k(2r)2q1q2=41F
結論
距離が2倍
↓
力は4分の1
距離が半分になった場合
F′=k(r/2)2q1q2=4F
結論
距離が半分
↓
力は4倍
電荷が2倍になった場合
例えば
q₁だけを2倍にするとF′=kr2(2q1)q2=2F
結論
電荷が2倍
↓
力も2倍
電荷が両方2倍になった場合
F′=kr2(2q1)(2q2)=4F
結論
両方の電荷が2倍
↓
力は4倍
符号はどう考える?
電気の力の大きさを求める場合、
まず絶対値で計算します。
正電荷と正電荷
反発
負電荷と負電荷
反発
正電荷と負電荷
引力
問題によっては、
最後に力の向きを答えます。
入試でよく出るパターン
パターン①
力を計算する問題
パターン②
距離を変化させる問題
パターン③
電荷を変化させる問題
パターン④
導体球接触後の力を求める問題
パターン⑤
電場との組み合わせ問題
よくある間違い
距離を2乗し忘れる
最も多いミスです。r2
を忘れないようにしましょう。
cmをそのまま使う
距離は必ず
m(メートル)
に直します。
例
10 cm
↓
0.10 m
μCをそのまま使う
電荷は必ず
C(クーロン)
に直します。
例2μC=2×10−6C
テストでよく出るポイント
電気の力の公式
F=kr2q1q2
距離が2倍
力は1/4
距離が半分
力は4倍
電荷が2倍
力は2倍
電荷が両方2倍
力は4倍
まとめ
電気の力はクーロンの法則によって求めます。F=kr2q1q2
本記事のポイント
- 電気の力はクーロンの法則で求める
- 力は電荷の積に比例する
- 力は距離の2乗に反比例する
- 距離が2倍なら力は1/4
- 距離が半分なら力は4倍
- 電荷が2倍なら力も2倍
- 単位変換(m、C)に注意する
クーロンの法則の計算問題は、電磁気分野の基本中の基本です。まずは公式を正しく使い、「距離は2乗」「単位はSI単位系で統一」という2つを意識して練習していきましょう。


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