今回はプリンセスマーケテングについての記事です
女性と男性では思考の仕方は違うので購買意力が異なるっていうことはよく聞きますよね
でも具体的なことを説明してくれている本は意外と少ないです。
本書では具体的に女性の購買意欲を男性と比較しながら男性と女性とは何が違うかを言及してくれている1冊です。
- 販売の勉強をしている方
- 女性への商品提案方法を知りたい方
- マーケテイングの視点から男女の違いについて知りたい方
まず大前提として
女性と男性では思考回路が全く違うそのため女性か男性かで商品提案のアプローチを変えるということ
本書では男女の違いを7つの大原則に基づいて説明してくれています
7つの大原則って何ですか?
本書で説明されている男女の違いがわかる7つの大原則は以下です
- 求めている【ストーリー】が違う
- 登場人物の【設定】が違う
- 主人公の【モチベーション】が違う
- 意思決定の【中身】が違う
- 何を【信じる】かが違う
- 【関係性】の築き方が違う
- 【未来】の見せ方が違う
それでは、7つの大原則に基づいて具体的に見ていきましょう
それでは本文へ進みます
プリンセス・マーケティング「女性」の購買意欲をかき立てる7つの大原則
男女でも求める【ストーリー】の違いとは?
少女漫画と少年漫画ってジャンルがありますよね
この話を読むと少年漫画の構成と少女漫画の構成も納得です
男性は成長物語
男性は地道な努力をして少しずつ理想の自分に近づくというというストーリーを好みます
自分少しずつ努力してレベルアップすると素晴らしい未来を手に入れる話が多いです
最初はレベル1でもレベルアップしてレべル100になればよいという考え方です
RPG系のゲームとかまさにそうですよね
ストーリーのベースは以下です
- 地位や名誉、財産をもとめる
- 未熟な自分でも正しい努力と成果で成功者になれるという発想
- 自分の手で理想の未来を獲得することを目標にしている
女性は本来の自分を取り戻すため別世界へ行く物語
少し不幸な子が素晴らしいきっかけによって本来の美しい完璧な自分を取り戻せるというシンデレラ的ストーリーを女性は好みます
このような物語を好む背景には女性は醜い姿や問題を抱えている自分は本来の自分ではないと思っているためです
女性は本来の自分に戻るきっかけを求めます
なぜなら、女性は本来の姿がプリンセスであり最高の状態だからです
悩みや問題を抱えている状態というのは自分のせいではなく悪い魔法使いに魔法をかけられてしまっている状態です。
今自分が置かれている状態がおかしいからうまくい行かないだけ【本来の場所】に戻ることができれば幸せになれます
そのため女性に地道な努力を求めるのはナンセンスなぜなら女性は初めからプリンセスであるから問題は自分を取り巻く環境です。
自分自身は変化はないけれど、素敵な王子様が現れて自分を幸せにしてくれるみたいな感じですね
きっかけがあれば本来の素敵な自分にいつでもなれるのという思考です。
2登場人物の【設定】役割が違う
男性は自力
女性は他力
- キーパーソン
- 敵
- 仲間
物語のキーパーソンになる人物像
男性主人公の物語にキーパーソンとして登場するのは的確に主人公を導く【賢者】や【メンター】です
なぜなら主人公が正しく成長する必要があるからです
それに対して女性に主人公の物語には【賢者】や【メンター】である必要はないのです
女性にとってのキーパーソンは【仮の姿と決別させてくれる存在】そのため「しがらみを断ち切る存在」であれば魔法使いでも王子様でも問題ない
どんなことをすると敵になる
男性主人公の場合行く手を阻む存在が敵となります。
男性は成長して新しい自分、レベルアップした自分になるのが目的です。
目的地へ立ちふさがる存在が敵であり進行方向をふさぐのが敵の攻撃方法です。
それに対して女性の敵はこれまで暮らしてきた世界に引き戻そうする存在が敵になります。
女性は【これまでの自分、仮の姿の自分を捨てられるか】が強く問われるストーリーです。
そのため、単純に進行方向を妨害するだけではなく、主人公の自身のなさに付け込んでこれまでの暮らしに縛つけようとするのが敵の攻撃方法です。
仲間の条件
男性にとっての仲間は一緒にレベルをアップするための同志です
一緒に修業したり、困難なことを一緒に乗り越えてくれるのが仲間というわけです。
そのため仲間も主人公同様に時間の経過とともにレベルアップする傾向にあります。
少年漫画って仲間と競い合う修行シーン頻出ですよね
それに対して女性にとっての仲間は女性が自信を持てるように支えてくれる存在です
女性主人公はメンタル的に落ち込むことが度々見られます【自身のなさ】を精神的にケアしてくれたり、場を和ませてくれたりする存在の仲間には必ず登場します。
そのためコミュニケーション能力が高いサポーター的存在が仲間になる傾向があります。
たしかに少女漫画は主人公が弱っているときに頼れる親友とかよくでてきますよね
3主人公の【モチベーション】が違う
男性の価値基準は他人からの評価が基準
女性の価値基準は自分が決めた評価が基準
男性の価値基準は他人からの評価が基準
男性が興味、関心を持つのは他者評価が基準です。
他人は競争相手であり、どちらが上位に立てるか、価値あるものを手に入れられるかを競う対象が必ず存在します。
男性は誰もがうらやむ、価値があるものを手に入れたいと思う傾向にあります。
他人が価値があると思うものこそ価値があると思いがちな傾向でもあります。
物語で一番魅力的な女性がヒロインに設定されていることが多いですよね
女性の価値基準は自分が決めた評価が基準
女性が興味、関心があるのは【自分】にだけ
他人比較対象ではなく、自分を映し出す鏡として見ているつまり、他人の行動などをもとに自分のことを顧みている。他人の視点は実はどうでもいい
具体的な解決策より自分の考えは間違っていないかが不安なので安心感を優先する傾向にある
女性は自分らしく、自分に自信が持てるようになりたい
自分が価値があると思っものこそ最高だと思いがち
少女漫画では、意外なカップリングとかみるのでなるほどって思いました
4意思決定の【中身】が違う
男性は検討し、比較し最良の選択をしたがる
女性は出会いを楽しみ、とりあえず試す
男性の買い物は合理的
男性はしっかり吟味して最高のものを手に入れたいと思う
買う商品を決めてからから買い物へ行く予め決めた店舗で目的の商品のみを購入する
合理的に考えて買い物をしている男性には衝動買いは理解できない行動です。
売り手に求めるのは情報収力と客観的な整理力
男性は常に最短距離で「正しい選択」がしたいと考えています。
男性は客観的価値があるものをできるだけ安価で手に入れたいと考えるので安売りしてもOK
女性の買い物は感情的
女性は運命の商品と出合うことこそが買い物の醍醐味です。
気になる商品はとりあえず試す
自分の直感で「いいかも」と思ったものはとりあえず試す
ちなみに女性にとっての購入は最終決定ではなくお試し期間の一部になります。
女性は感情で買い物をしているので衝動買いをしてしまうこともあります。
売り手に求めるのは「自分にぴったり」を提案する能力です。
女性は最短距離で自分にとってベストな選択をしてくれる専門家を信用します
なお、女性は商品価格と自分の価値が直結しがちなため安売りはおすすめしないそうです。
商品の値下げの際は「価値の高い商品やサービスが今だけお得である」という見せ方の方が購入をしてくれる傾向にあります。
5何を【信じる】かが違う
男性は客観性に基づいての加点法
女性は第一印象からの主観からの減点法
まずこのことをおさえておかないといけません
男性は客観性に基づいて加点法で採点
男性は、客観的な証拠に基づいて実質的な価値を商品に求めます
ふわふわした中身のない会話ではなく、具体的な根拠、証拠をもとに論理的な説明を好む傾向があります。
そのため、商品を売る側や文章を書く側の主観が入っていない客観的な情報を好みます
男性が好む文章は形容詞や副詞が含まれていない事実が淡々と述べられている文章、具体的実績や数値を詳細に表記されているものを好みます。
誰から見ても価値のあるものを手に入れたいと思う傾向がある
自分自身でデータを集めて比較検討して商品を選ぶのが好き
男性に魅力を説明するときには誰もが認める良いものであれば最初の説明でで出鼻をくじいたとしても挽回は可能です。
女性は第一印象からの主観からの減点法
男性にに対して女性は、自分が最初に感じた【ときめき】という直感、第一印象を基準に物事を考える傾向があります。
女性の場合は最初に【良いもの】と感じさせられなければダメということです。
つまり女性は一番最初が肝心であるということです。
女性は自分の経験に照らし合わせて良い、悪いをイメージで判断するため最初に【良いものだ】と感じさせることが最も大切です。
商品説明の際も、具体的な説明は必要なく【良さそう】と感じさせれればOKです。
説明文は自分にとって読みやすく、わかりやすい構成を好みます
理想は飛ばし読みしても良さがわかれば大丈夫なかんじですね
そうです!
なぜなら、女性は最初の自分の直感を信じているので、自分が気に留めた商品が良いものであることがわかりつつも確認しているだけという考え方だかからです。
女性は自分の満足度を優先する傾向があるそのため、商品紹介の記事やレビューを読むときには感情移入して共感しながら読む傾向があります
そのため形容詞や副詞は感情移入しやすい言葉なので女性へ向けて書く文章には欠かせなません
女性は感情移入しながら商品やサービスの良さを疑似体験しています。
女性は自分で調べたり、比較検討することは好みません。女性に商品を買ってもらいたい場合は商品のすばらしさが分かるように体験してもらうのが一番です。
女性化粧品は必ずテスターやサンプルがじゅんびされてますよね
女性は自分が共感できて、信頼できる実績を持っている方が導き出した【自分にピッタリ】なものが大好きです。
6女性と男性とでは、【関係性】の築き方が違う
男性は仲間であっても【縦の関係】
女性は家臣であっても【横の関係】
男性は仲間であっても【縦の関係】
男性が物語の仲間であっても必ず序列が存在します。
このことをふまえて、接客の際男性は社会的ステータスに合う接客をすることが重要です。
男性は成長物語なので成長に合う称号を欲しがります
レベル100の人がレベル1の接客をされるとめちゃくちゃおこりますよね
女性は家臣であっても【横の関係】
女性の世界では序列関係は一見存在しませんよね、みんな平等で仲良しという感じです。
でも中心はプリンセスであることを忘れてはいけません
女性は生まれながらのプリンセスなのでどんな場面であっても丁寧な対応が前提条件です
断定的な言い方は避けるのが無難です。
問題があるときは直接的に指摘するのではなく自発的に気づかせると思わせる遠回しな表現を好みます。
指摘するとき他人事として語るのも効果的です
『原因は○○かもしれません』
『こういう方お客様がいました』
みたいない方ですね
女性の人間関係では価値観を共有しあうことが大切です
まず「良いもの」であると自発的に認知させる必要があります
商品をおすすめする場合は、プロの目線で選択肢を絞り込んだうえで女性自身が自分で選んだ気分にさせることが重要です
「どれを選んでも大丈夫」という状況を作り「あなたが好きなものを選ぶことができる」ことをアピールするのが効果的です
「初心者の方はこちらがおすすめ」というように誘導するのもありです。
女性と男性とでは、【未来】の見せ方が違う
男性ははじめから根拠のない自身満ち溢れていて結果至上主義
女性は自信がないのが初期設定、結果よりも自分の感情が最優先
男性はいかに効率よく、目的地にたどり着くために役立つかどうかで判断
アイテムを使うのに自分も努力しないといけない状況でも問題ないです。
むしろ良い結果を出すためには苦労は当然と考える傾向がある
自分なら絶対にできる!という自信がすごい傾向にあるのは、うまくいったこと、成功したことを注視する傾向にあるから
男性は結果にコミットを保証
【結果】が得られなければ男性にとっては無価値
男性にとってのリスクは結果が出ないこと
なので結果が出ないときは返金対応とするのが効果的
男性はスコアアップ
女性は自分らしく、その場にいてかつが楽しいことが重要
女性は手軽、簡単とういうのは効率を求めるのではなく、努力不要で一瞬で効果
があるということまさに魔法のようなものを好みます
女性は自信がなく、間違いや失敗を恐れています。
それは、失敗したことに目を向ける傾向にある
そのため、女性は自分は正しいと自信が持ててかつ安心して続けられる物に価値を置きます
女性は安心を保証するために
「安心して継続するためのサポート」に重点を置くサービスがあったほうが良い
プリンセスマーケテイングのまとめ
本誌はマーケテイング、セールスについて言及されているのですが、少女漫画や少年漫画の物語進行を彷彿される話がもとになっている場面が多いので、小説や漫画が好きな方にとっては共感できる場面も多いので読みやすいと感じると思います
プリンセスマーケテイング読んだ後は好きな漫画を読み返します
少年漫画ならばNARUTO 少女漫画ならフルーツバスケットおすすめです
読みながら自分が女性的思考に近いなと感じたり、どちらかというとこの考え方は男性的思考に近いから起きているのかなと自分の行動を思い返しながら本書を読みすすめていました
男性と女性では購買動機へのアプローチが違うのは何となくわかっているものの具体的に何が違うのか言葉にするのは思っている以上に難しいです。
本書を読むことで腑に落ちる点を多く発見できる方は多いはずです
女性の考え方や視点だけでなく、比較として男性の視点もまとめられているのでわかりやすいです
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