音楽理論を勉強していると、五度圏やサークル・オブ・フィフスという言葉をよく見かけます。
最初は難しそうに見えますが、実はキーの関係やシャープ・フラットの数を整理するための便利な図です。
特に、ボカロ作曲やコード進行を覚えたい人にとっては、
五度圏を知っておくと転調やキーの理解がかなり楽になります。
この記事では、まず
五度圏とは何か
シャープとフラットがどう増えるのか
を初心者向けにやさしく解説します。
五度圏とは?
五度圏とは、
音の並びを5度ずつたどって円状に並べた図のことです。
英語ではサークル・オブ・フィフスといいます。
たとえばCから完全5度上に進むとG、
Gから完全5度上に進むとD、
Dから完全5度上に進むとA、
というように進んでいきます。
この関係を丸く並べたものが五度圏です。
五度圏で何が分かるの?
五度圏を見ると、主に次のことが分かります。
- 各キーにシャープやフラットが何個付くか
- どのキー同士が近い関係か
- 転調しやすいキーはどれか
- メジャーキーとマイナーキーの関係
つまり五度圏は、
キーの地図のようなものです。
五度圏の基本的な並び
五度圏では、Cを基準にして右回りに進むとシャープが増えていきます。
並びは次のようになります。
C → G → D → A → E → B → F# → C#
反対に、左回りに進むとフラットが増えていきます。
C → F → Bb → Eb → Ab → Db → Gb → Cb
この並びを覚えると、
どのキーにシャープやフラットがいくつあるかが見やすくなります。
シャープはどう増える?
五度圏で右回りに進むと、
シャープが1つずつ増えていきます。
並びはこうです。
| キー | シャープの数 |
|---|---|
| Cメジャー | 0 |
| Gメジャー | 1 |
| Dメジャー | 2 |
| Aメジャー | 3 |
| Eメジャー | 4 |
| Bメジャー | 5 |
| F#メジャー | 6 |
| C#メジャー | 7 |
つまり、Cの右隣にあるGメジャーはシャープ1個、
その次のDメジャーはシャープ2個、
というふうに増えていきます。
フラットはどう増える?
五度圏で左回りに進むと、
フラットが1つずつ増えていきます。
並びはこうです。
| キー | フラットの数 |
|---|---|
| Cメジャー | 0 |
| Fメジャー | 1 |
| Bbメジャー | 2 |
| Ebメジャー | 3 |
| Abメジャー | 4 |
| Dbメジャー | 5 |
| Gbメジャー | 6 |
| Cbメジャー | 7 |
つまり、Cの左隣にあるFメジャーはフラット1個、
その次のBbメジャーはフラット2個、
という形です。
なぜシャープやフラットが増えるの?
これは、各キーでドレミファソラシドの並びを保つためです。
たとえばGメジャーは、
G A B C D E F# G
となります。
ここでFをそのまま使うと、
全音・半音の並びがメジャースケールの形からずれてしまいます。
そのため、FをF#にして調整します。
Dメジャーではさらにもう1つ必要になり、
D E F# G A B C# D
となります。
このように、5度上のキーへ進むたびに、
スケールの形を保つためシャープが増えていきます。
フラット側も同じ考え方で、
5度下のキーへ進むごとにフラットが増えます。
シャープが付く順番
シャープはいつも同じ順番で増えます。
F# → C# → G# → D# → A# → E# → B#
たとえば、
- Gメジャーは F#
- Dメジャーは F#, C#
- Aメジャーは F#, C#, G#
という順番です。
フラットが付く順番
フラットも同じように、決まった順番で増えます。
Bb → Eb → Ab → Db → Gb → Cb → Fb
たとえば、
- Fメジャーは Bb
- Bbメジャーは Bb, Eb
- Ebメジャーは Bb, Eb, Ab
となります。
五度圏を覚えるコツ
初心者は、全部を一気に覚えようとしなくて大丈夫です。
まずは次の3つだけ押さえるとかなり楽です。
1. Cはシャープもフラットも0個
ここが基準です。
2. 右回りでシャープが1つずつ増える
C → G → D → A → E → B
3. 左回りでフラットが1つずつ増える
C → F → Bb → Eb → Ab → Db
この3つが分かるだけでも、
キーの見方がかなり変わります。
五度圏を覚えるメリット
五度圏を知っていると、次のような場面で役立ちます。
楽譜の調号が見やすくなる
シャープ2個ならDメジャー、
フラット3個ならEbメジャー、
というように考えやすくなります。
転調を考えやすくなる
隣り合うキーは関係が近いため、
自然に転調しやすいです。
作曲でキー選びがしやすくなる
どのキーが近いかが分かるので、
メロディやコード進行を整理しやすくなります。
まとめ
五度圏とは、
音を5度ずつ並べたキーの地図です。
五度圏では、
- 右回りでシャープが増える
- 左回りでフラットが増える
- 隣同士のキーは近い関係にある
というルールがあります。
初心者のうちは、まず
- Cは0個
- 右でシャープが増える
- 左でフラットが増える
この3つを覚えるだけでも十分です。
五度圏を理解すると、
調号、キー、転調の考え方がかなりスッキリして見えるようになります。


コメント