今回は漫画原稿用紙の使い方について紹介します
漫画を描こうと思ったときにまずつまずいてしまうのが漫画原稿用紙の使い方でです
漫画描きたいのですが漫画原稿用紙の使い方がわかりません
というような方も多いのではないでしょうか?
漫画原稿用紙を見るといくつかの枠や線が印刷されていてなんだかとても複雑そうに見えますが
一度覚えてしまえば何も難しいことはありません
漫画原稿用紙の使い方を覚えるのが漫画制作の第一歩です
漫画を描きたいと思う方はまずは漫画原稿用紙の使い方を一緒に確認していきましょう
漫画原稿用紙の使い方は、アナログでもデジタルでも共通です
覚えることはただひとつ、絵やセリフを描いて範囲です
漫画原稿用紙の使い方を知っていれば、作成した漫画を印刷するときも役立ちます
それではさっそく解説していきます
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漫画原稿用紙の使い方
漫画原稿用紙を見てみましょう
漫画原稿用紙を見てみるといくつか枠線が印刷されています
この枠線は各々意味があります
漫画原稿用紙でとりあえず知っていてほしいのは以下5点です
- 内枠(基本枠)
- 断ち切り幅
- トンボ
- センタートンボ
- ノド
順番に確認していきましょう
内枠(基本枠)
↑の色がぬられている箇所は一般的に【内枠】または【基本枠】と呼ばれます
漫画を描くときには基本的に内枠内部にに絵やセリフを入れるようにします
この【内枠】の中に絵やセリフをおさめていれば、切れたりすることはありません
よく見る新聞の四コマ漫画のように枠内に全てを収めるように描きたいならばこの枠は超えないように絵を描きます
断ち切り幅
内枠の外側にあるの↑の囲まれた線のことを【断ち切り幅】と呼びます
断ち切り幅は内側線を断ち切り線、外側の線を外枠と言います
ですが私は便宜上2つを合わせて【断ち切り幅】と認識してます
この断ち切り幅は、名前の通りこの枠を基準に漫画を製本したときに裁断される箇所にあたります
裁断されるのは仕上がり線と断ち切り線の間の部分です
裁断するときに多少のずれが生じることがある為、線ではなく断ち切り幅として認識することをおすすめしてます
紙面のギリギリまでに絵を反映させたいとき(←この描き方を【断ち切り】という)には、この断ち切り幅まで絵を描くようにします
トンボ
原稿の四隅と合わせると8か所トンボがあります
トンボは漫画制作側にはあまり関係ないのですが、印刷業者さんにとっては漫画を製本するときに必要な線です
印刷業者さんは、トンボを目印にして裁断を行います
そのため漫画制作者がやってはいけないことはトンボ線が見なくなるようなべた塗りやトーンは使わないということです
トンボがない状態の原稿は印刷業者に断られることがあります
センタートンボ
漫画原稿用紙の前後上下にあるトンボのことをセンタートンボと呼びます
さきほど紹介したトンボ同様に漫画を印刷する際、業者の方の目印にもなります
センタートンボはコマ割りをする際や絵の中心位置を確認するためにも活用できます
ノド
【ノド】とは本を見開いたときに閉じてある箇所のことを言います
奇数ページ部分と偶数ページ部分とでノドの箇所は異なります
図を参考にノドの場所を確認してください
ノドは製本されるときに見れなくなってしまう場所の為
このノドの箇所には絵やセリフを描いてはいけません
絵やセリフを描いて良い範囲
- 基本は内枠に絵やセリフを描く
- 断ち切りの演出をするときは断ち切り幅まで描く
絵やセリフを描いてはいけない箇所
絵を描いてはいけない箇所は以下です
- 断ち切り幅より外側
- トンボ
- ノド
下書きを書く際の工夫
下書き【ラフ】の段階から内枠や断ち切り幅を意識しておくと後々のコマ割り作業がはかどります
私はいつも漫画を描くときには↓のように下書きレイヤーに内枠と断ち切り幅の目安を書き込むようにしています
まとめ
今回紹介したお話は漫画制作する上で最低限知っておきたい漫画原稿用紙の使い方についてまとめました
漫画原稿用紙のことを理解していると漫画制作がはかどるほか、「せっかくの描いた絵が途切れてしまった」、「セリフが切れて読めない」ということを防ぐことができます
- 漫画原稿用紙に絵やセリフを描いて良い範囲を確認する
- 大事な絵、セリフは内枠におさめて描く
- トンボ、ノドには書き込みをしない
マンガ原稿の見方はアナログであってもデジタルであっても使い方は共通です1度覚えてしまえばずっと使える知識です
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